自分を強くする
■自分を強くする 作者:横山信弘
この本を読むのは2回目だ。会社のマネージャー研修で配られた本であり、興味本位でマネージャーでもないが持ち帰った。さらっと読めて、この筆者の考え方が好きなので2回読んでしまった。
強い人間とは何か。
筆者は「変わることが出来る人間」だと考える。人生を山登りに例える人は多く、「絶対にこの夢を叶える」など目標を持って頑張っている人は素敵だと思うが、人生は意外と「川下り」のように様々なアクシデントが起きるものである。アクシデントに遭遇した際に動じず、臨機応変に生きられる人こそが真の強い人なのではないか。
そういう考え方だ。
私は名古屋という土地で産まれ、1回も県外に住んだことがなく、新卒で入った会社で勤続10年。なんという保守的な人生を歩んできたんだろうと思う。もちろんこの10年の社会人生活の中で様々なことが起きた。たくさんミスもしたし、上司も3回くらい変わった。その度に新しい上司と上手くやっていく為にどうしたらいいか考え、私なりに変化してきたつもりである。
ただ、他の人に比べて私は「変わること」に対する耐性はあまり強くないような気がする。
この本の筆者曰く「変わらない自分」を続けていると、「変われない自分」 になってしまうらしい。だから時々外部からの刺激を受けて、「自分を変える」という作業が大切だと考える。
人の思考は「インパクト×回数」で出来上がっている。過去の様々なインパクトを受けた経験から、今の自分の考え方ができているというものだ。よって、自分の考えを変えるためにはインパクトのある経験をすると良い。ストレスが溜まっている時はストレス発散になるような経験を、最近マンネリでノンストレスな人は自分が苦手だと思うようなことに敢えてチャレンジしてみるのも良いと思う。
またトラウマのように過去の失敗を思い出して、「自分はダメだ」と思いこんでしまっている人も成功体験というインパクトのある経験を手に入れたり、過去の失敗の経験という事実は変えられないが、その経験をポジティブに捉える思考の訓練をしたりすることで性格は変えられると筆者は考えている。
私は今入院生活という初めての経験をして、20日経過した。
お出かけするのが好きで、忙しい毎日が好きだった私からは考えられないほど、毎日「ぼーっ」と過ごしている。本を読むのも映画を観るのも嫌いではないが、さすがに20日も続けばこの生活も嫌になってきている。しかしこの生活は少なくともあと30日は続く。健全な心で乗り切るために日々の思考はとても大切だ。まずい病院食のお陰で「太らずに適正体重を保てている」とか、毎日すっぴんなので「これを機会にお肌のお手入れ頑張って美肌になろう」とかいろいろ考え方を変えてポジティブな気持ちでこの生活を乗り切ろうとしている自分がいる。笑
そしてこれから、出産、子育てというまた新しい経験が待っている。
のんびりマイペースに保守的な人生を歩んできた私にとって、これはとても大きな変化だ。
この経験を通して、私が何を感じ、どう思考が変わっていくのか。自分がこれからどう強くなっていくのか楽しみだ。
てっちゃん、小晴ちゃん、一緒に頑張ろうね♡
小晴ちゃんに、いろんな経験をさせてあげたいなとママは思っています!!