小説「わたし、定時で帰ります。」★★★★★
久しぶりに小説というものを読んだ。普段自己啓発本くらいしか読まない私にしては珍しく、2冊もサラサラと読めてしまった。
①わたし、定時で帰ります。
②わたし、定時で帰ります ハイパー
以前放送されていたドラマを観ていたため、入り込みやすかったというのもあるが、主人公は私と同じ32歳設定で共感できるキャラクターの為楽しく読むことができた。
この本を読んでとにかく思うのは「仕事したーい」ということ。
定時で帰るために業務効率化を測る主人公が、ハラスメントや新人教育など様々なアクシデントに見舞われてなかなか定時で帰ることが死守できなくなっていく話ではあるが、やっぱり仕事の中でしか得られない喜びや達成感があるということを読んでいて思い出す。
私が仕事していて、一番嬉しいのは「自分が必要とされる場所ができた」ということ。
こんな私でも社会の中で頼られ、誰かの役に立つことができるという喜び。大きなプロジェクトを皆で力合わせて乗り越えられた時の喜び。世の中には自分と考えが違う人もいて、仕事をする中で壁にぶつかる時もあるが、だからこそ「なるほど。そういう考え方もあるのだな」という気づきが得られると思う。
とにかく、そんな仕事をする悩みや楽しさがたくさんつまっている小説だった。
また続編が出たら読みたいなー